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ベア児

インナーチャイルドセラピー

生まれてからの経験とそれに伴う感情は、潜在意識の中に刻み込まれています。大人になるまでに、たくさんのことを学びますが、その土台になるのは、幼少期の記憶です。

大人の私たちには、潜在意識と顕在意識の間に必要のない情報が入らないように保護する膜があるのですが、子供の頃は、この膜が不十分で、良いことも悪いこともそのまま潜在意識の中に取り込まれています。

 

大人になって、ある特定の出来事が起きると、今感じている感情に潜在意識にある感情が刺激され、心の痛みとなって現れることがあります。心の痛みは、過去に傷ついたインナーチャイルドが、何かを伝えようとしているメッセージです。インナーチャイルドセラピーは、傷ついた感情を持つ自分自身との対話を通し、心の傷を癒すセラピーです。​

心と脳のネットワーク

私たちの意識は、よく氷山に例えられます。氷山の見えている部分は、極一部で、海中には見えている部分の何倍も大きい氷山が沈んでいます。私たちがコントロールできる意識(顕在意識)は、10パーセント程度で、残り90パーセントは、無意識(潜在意識)の領域です。顕在意識と潜在意識が揃っていれば、スムーズに進むことも、潜在意識にある心の防御システムが働いていると、心がブレーキを踏みスムーズに進みません。​

心の防御システムとは、思い込み(信念)同士の衝突です。

例えば、子供の頃に叱られた経験から、「私は、ダメな子だ」(A)という思い込みを持つと、同時に「私は、良い子でいなければならない」(B)という思い込みが生まれます。

 

普段は、「私はダメな子だ」(A)という思い込みを隠すように、良い子(B)を演じます。この「良い子を演じる自分」(B)は仮面と呼ばれ、この仮面を自分だと思い込むことで生きています。そして、大人になっていく過程で、テストの点が悪かった、自分のミスで試合に負けてしまったなど「私はダメな子だ」と感じる体験をすればするほど、ダメな自分(A)を隠し仮面(B)に固執します。

 

大人になり、仕事や何かの場面で失敗をした時など「ダメな自分」(A)の傷が疼きます。人にとって、適度なストレスは活性剤です。「ダメな自分」の傷が疼くからこそ「見返してやるんだ」「絶対にやり遂げるぞ」という気持ちが生まれ、自分自身の力となります。

しかし、「ダメな自分」(A)が強く刺激されると、心はその刺激を受け止めきれず、感情の暴走が起きます。この思い込み(信念)の衝突は、心の傷から自分自身を守るための心の防御システムです。潜在意識で起きているため、​インナーチャイルドセラピーでは、脳をリラックスさせα波の状態を作り、顕在意識と潜在意識をつなげインナーチャイルドとの対話を行います。

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◉インナーチャイルドセラピーは、医療行為ではありません。

精神科や心療内科に通院中の方はお受けできません。また、通院されていない場合でも、当院でお受けするべきでないと判断した場合には、お断りすることがありますので、ご了承ください。​​ 

退行催眠療法について

​催眠療法の歴史

催眠療法の歴史は、とても長く、催眠現象自体は原始時代からあったと言われています。近代催眠療法の歴史は、19世紀オーストラリア人医師 フランツ・アントン・メスメルに始まると言われています。

ヒプノと言う言葉は、1843年イギリス人医師ジェイムズ・ブレイド氏によって名付けられました。それまで、潜在意識がもたらす現象や効果は、シャーマンや王室、僧侶など特別なパワーを持った人間が起こしている奇跡と考えられていました。ジェイムス・フロイトは、1843年に神経生理学の観点から説明を試み、ヒプノティズムと言う言葉を生み出しました。潜在意識にアクセスする方法が体系的にまとめられ、練習すれば誰もが使える技術都内、潜在意識がもたらす現象について科学的に研究されるようになりました。

その後、フロイトやユングによってさらに科学的に研究が行われ、アスリートのメンタルトレーニングや幼児教育、自己啓発など教育のあらゆる分野でも大きな効果を上げています。

催眠療法の種類

催眠療法の種類の一つが、退行催眠療法(ヒプノセラピー)です。退行催眠療法の中に、インナーチャイルドセラピーと前世療法があります。前世療法は、前世、過去世を信じる必要はありません。自分自身ではありませんが、その時の自分を癒していくことに変わりはありません。前世療法は、現実を直視するにはむごい場合に有効です。

​催眠状態とは、顕在意識と潜在意識がつながった状態です。脳をリラックスさせることで、潜在意識と顕在意識の間にある膜の働きをゆるめ、潜在意識にアクセスします。退行催眠療法は、α波の状態で行いますので、意識を失うことはありません。

人の心理のメカニズム

​人の心理は、よく玉ねぎの皮に例えられます。0-2才は、愛してもらうこと、かまってもらうこと、わかってもらうこと、大切にしてもらことが生死に直結していると脳は感じていますが、ずっと感じ続けることは不可能です。誰もが死ぬかもしれないと思う瞬間があります。つらい記憶が多いと、幼少期への記憶のアクセスを潜在意識が止めてしまい、覚えていないと感じます。生死に関わると感じた体験は、信念となり脳幹に記憶されます。その生死に関わる信念を取り囲むように存在を肯定するための言い訳(防御)、社会やその他の刷り込み(強化)と層になっています。脳幹は、刺激に反応します。どれだけ大脳新皮質(理性)で死ぬわけがないと理解できても、信念を揺るがすような刺激を受けると死ぬかもしれないと反応してストレスレベルを上げます。

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