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あなたの不調は、体の痛みですか?それとも、身体の痛みですか?

  • swrb07
  • 5月12日
  • 読了時間: 3分

体の痛みと身体の痛みは、よく似ています。


私は、子供の頃から不調ばかりで、ずっと体が弱いんだと思っていました。いつも、どこかが痛くて。いつも、どこか調子が悪くて。まるで洋服を着たまま水の中を動いているような重さがまとわりつく。それが私の体でした。


学校に行くとか、仕事に行くといった「普通」の生活を送ることが私には、とても大変で、仕事帰りに遊びに行ったり、子育てをしながら家事をしている先輩や同僚たちを見て、どうしたら、あんな生活が送れるんだろう?といつも不思議に思っていました。


でも、「体が弱い」という思い込みから出てみると、年齢を重ねた今の方が若い頃よりも断然元気に過ごしています。以前のように、ベッドに横になったまま一日を過ごすこともなくなり、あれだけ色々とあった不調が姿を表すことは少なくなりました。あのまま身体(心と体)のことを知らなければまだ繰り返す不調の中にいたんだろうなと思います。






東洋医学では、病の始まりを3つに分類しています。

身体の外に原因のある「外因」、身体の内側に原因のある「内因」、そして、そのどちらでもない「不内外因」です。


外因(がいいん)は、寒さや湿気、ウイルスのように外側にあるものが身体に入ることで病が始まります。風邪(かぜ)は、風邪(ふうじゃ)という邪気が身体に入ることで起きます。

内因は、感情の偏りによって心と体へと病が拡がっていきます。仕事が忙しくてよく眠れない、緊張すると下痢をしてしまうといった精神的なストレスが当てはまります。

そして、不内外因は、色々なものが当てはまりますが、怪我や不摂生などが代表的です。


この3つの中で、「体が弱い」状態は、外因です。現代の言葉で表現すれば、免疫が低いということです。身体(自己免疫)が弱いから、外部の侵入に負けてしまうと考えます。子供のうちは、免疫が十分ではなく体質の影響もありますが、大人で外因の症状の多い人は、ストレスと不摂生の上に、起きていることが少なくありません。


最近は、伝染性紅斑やはしか、インフルエンザといった感染症が拡がっていますが、コロナ禍の生活が心理面に及ぼした影響は、とても大きいなと思いながら、ニュースを見ています。


体が弱いと思っていた私ですが、実は、風邪もひきませんし、熱がでることもありません。会社員時代に、2回ほどインフルエンザに罹りましたが、それ以外は、インフルエンザにもコロナにも罹ったことがありません。東洋医学的には、内因による不調と見立てることができます。


東洋医学は、怒(り)喜(び)思(思い悩む)悲(しむ)恐(れる)の感情を扱います。

これは、誰にでもある感情で、その感情そのものに問題がある訳ではなく、感情のバランスが崩れることに問題があります。


私の場合は、「体が弱い」という思い込みの中で、不調が現れる度に「ああ、まただ」「もっと悪くなるんじゃないか」と無意識に恐れがありました。不調が一番ひどかった時期は、仕事とプライベートで大きな変化があり、「頑張りたい」という気持ちが大きかった時期と重なります。私が頑張りたいと強く思えば思うほど、体が弱いと思い込んでいる無意識の私は、「体がもっと悪くなるのではないか?」という恐れに怯えていました。


生きていれば、ずっと100%の身体でいることはできません。身体にも、ゆらぎがあります。今なら、「そうだよね」と言えますが、当時の私は、恐れの中に飲み込まれていて、その恐れが不調の始まりになっていました。


人には、感じ方の癖があって、思い込みが無くならない限り、同じ感情へと引き寄せられます。何かを極端に恐れたり、何かに極端に怒ったり、自分だけの感情がそこにはあります。


内因の不調には、自分の心を知ることが一番の近道です。

思い込みから出たら、その感情が終わるからです。

目に見えないけれど、心と体はつながっています。

体ではなく身体(心と体)へと目を向けませんか?

 
 
 

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